フリーランスの職種の中には税理士も含まれます。国家資格をとって独立開業して個人事業主になり、中小企業などと顧問契約をして申告書作成代行や記帳代行、税務相談などの業務を行います。
この業界にはいくつかの特徴があります。その一つが、高齢化です。古くからの顧問先が後継者がいなくて廃業をする等によって顧問数が減ってしまう現象が起きていたり、会計事務所の所長自体が高齢で引き継ぐ人がいなくて廃業するというケースも増加してきています。
フリーランスで新規参入するにあたっては、競争相手の減少と見込み顧客の減少の両方を考慮しなければいけないでしょう。
また、別の特徴として、税理士の手がける業務が二極分化していることが挙げられます。二極分化とは、高度な専門的知識を必要とする税務コンサルタント業務と、単純作業に近い記帳代行業務等との二極化ということです。
相続税等の改正による相続や事業承継に関する相談ニーズや、個人の国外財産への課税強化や企業の国際間取引への課税に関する相談ニーズに応えるには高度な専門的知識が必要です。そういったことに対応できる優秀な人と、昔ながらの記帳代行業務をクラウド会計等と競合しながら低価格で勝負する人とに経営の方向性が極端に分かれてきていることが特徴と言われています。
フリーランスの税理士を目指すのであれば、資格試験合格に向けての努力と同時に業界動向にも目を配ることが大事でしょう。それと同時にフリーランスとしてのやっていく上での不安点も解消していくことをおすすめします。
税理士として独立開業し、自らフリーランスとして稼動されている方のサイトを見つけましたので共有します。現役税理士による開業時のヒントも盛りだくさんです。